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初心者でもわかる!信頼を高めるサイト構成とページ設計ガイド

会社やお店のホームページは、リアル店舗でいえば「受付」と「案内板」を兼ねた存在です。入り口で迷ったり、欲しい情報にたどり着けなかったりすると、訪問者はわずか数秒で別のサイトへ移動してしまいます。一方で、情報が整理されていて道案内が分かりやすいサイトは「この会社なら安心できそう」と信頼され、その後の問い合わせや来店へつながります。

この記事ではサイト構成とページ設計の基本を丁寧に説明します。特別なITスキルは必要ありませんので、紙とペンを手に気楽に読み進めてください。

逆三角形モデル――情報は“太い→細い”順に並べる

ニュース記事の多くは「冒頭で結論、そのあとに詳細」を伝える逆三角形構成になっています。ホームページでもこの考え方を採用すると、訪問者は迷わず読み進められます。ポイントは次の3点です。

  1. トップページ:一言で言えば「看板」。会社の強みを3秒で伝える。
  2. 下層ページ:商品・サービスの詳しい説明。疑問を丁寧に解消する場所。
  3. コンバージョンページ:問い合わせフォームや資料請求ページ。行動を促す場所。

逆三角形が与える安心感

人は情報が整理されていると「この会社は細部まできちんとしている」と感じ、無意識に信頼度を上げます。逆三角形モデルは「重要なことから順に並べる」だけなので、初心者でもすぐ実践できる整理法です。

トップページ――3秒で「何の会社か」を伝える

ファーストビューの必須3要素

  1. キャッチコピー:ターゲットの悩みと解決策を一文で。
  2. メイン画像:サービス利用シーンや成果をイメージできる写真。
  3. 行動ボタン:無料相談・資料ダウンロードなど、次のアクションを示す。

ファーストビュー内でこの3要素を上下に並べるだけで、初訪問者の離脱率が大幅に減ることが多いです。

メニュー(ナビゲーションバー)は 5〜7 項目が黄金比

人は一度に7+-2個(マジカルナンバー)以上の情報を処理しにくいと言われます。そのためメニューは多くても7つ、理想は5つ程度にまとめると迷いにくくなります。たとえば次のような並びです。

  • サービス
  • 料金
  • 事例
  • 会社情報
  • お問い合わせ

下図はメニューの配置例です。

スクロール誘導のコツ

ファーストビューの下端に「▼詳しく見る」やシンプルな矢印を置くだけで、訪問者は次の情報があると気づきスクロールしてくれます。小さな工夫ですが、ページ滞在時間を伸ばす効果が高いので忘れずに設置しましょう。

情報設計の3ステップ

カスタマージャーニーで見込み客・訪問者の気持ちを追体験

カスタマージャーニーとは、見込み客があなたの会社を知ってから問い合わせや購入に至るまでの“心の旅”を時間軸で並べたものです。旅行の計画になぞらえると、行き先を決め(課題発見)、情報を集め(情報収集)、ホテルや交通手段を比べ(比較検討)、レビューを読んで決心し(信用確認)、予約する(行動)という流れに似ています。
この旅路を図にすると、次のようなことを整理できるため、サイトの抜け漏れチェックに役立ちます。

  • どのページで何を伝えるか
  • 疑問が残っていないか
  • 行動ボタンが置かれているか

例として、企業向けITサポート会社のジャーニーを考えてみましょう。

  1. 課題発見:「社内PCの不具合が頻発して困る」
  2. 情報収集:Googleで“社内 IT サポート 外注”と検索
  3. 比較検討:複数社の料金と対応範囲を比較
  4. 信用確認:導入事例・サポート体制・実績を閲覧
  5. 行動:問い合わせフォームで相談

サイトの各ページは、この流れの「どの段階を助けるか」を明確にしましょう。

サイトマップで全体像を整理

サイトマップはツリー図でホームページの全ページを親子関係で並べた設計図です。作成するメリットは想像以上に多く、次のような効果があります。

メリット説明実務での例
抜け漏れ防止どのカテゴリに何ページ置くか一目で確認できる「料金ページがサービスAしか無い」といった不足を発見
重複削減似たタイトルのページが並ぶミスを避ける「会社概要」が2ページあることに気付き統合
更新計画が立てやすい追加・削除ページをカード操作でシミュレーション新サービス公開時に必要ページを先に洗い出し
部署間共有が簡単営業・デザイン・開発が同じ図を見て会話できる打ち合わせ15分で全員がページ配置を理解
将来の拡張に強い階層バランスを保ち、あとから増築しやすいインバウンド向けに多言語サイトを追加する場所を事前に想定

ポイント
サイトマップは“森全体を見渡す地図”。まず森を描き、その後の作業で“木(ページ)”の細部を整えるイメージです。

付箋やオンラインツール(Miro・FigJamなど)でカードをドラッグ&ドロップすれば、階層の入れ替えも直感的に行えます。カード色を変えて公開済み・作成中・要修正など進行状況を示すと、チームのコミュニケーションも円滑です。

ワイヤーフレームでページの骨組みを作る

ワイヤーフレームはページ単位のレイアウト図です。見出し、画像、ボタンなど重要パーツをシンプルな箱で配置し、要素の優先順位を決めます。Photoshopのような高機能ソフトは不要で、紙に手書きや無料オンラインツール(例:FigmaPenpot)で十分です。

メリット具体的な効果実務シーンの例
設計ミスの早期発見デザイン前に内容を可視化し、抜け漏れや過不足を修正できるCTAボタンが無いと気づき追加
制作コスト削減レイアウト変更をコードやデザイン前に済ませるため、修正工数が最小コーディング後の大幅レイアウト変更を回避
チーム連携が楽デザイナー・開発者・ライターが共通図面を見て話せるミーティング15分で構成を共有
ユーザーテストが早い本番デザイン前でも紙に印刷し、クリックシミュレーションが可能社内メンバーに動線チェックを依頼
デザインの一貫性確保同じテンプレートで複数ページを設計すると統一感UPサービス紹介ページを共通レイアウト化

ポイント
ワイヤーフレームは“部屋の間取り図”。家具(画像や文章)を置く前に、ドアや窓の位置(ボタンやリンク)を決めるイメージです。先に間取りが決まれば、あとから家具を入れ替えても迷いません。

実際に作るときは、まず大きな紙にヘッダー・メイン・サイドバー・フッターの四角を描き、中に「見出し」「本文」「画像」のラベルを書き込むだけでOK。スマートフォン表示も考え、縦長レイアウトのワイヤーフレームもセットで作るとレスポンシブ対応がスムーズになります。

下層ページ――詳しい情報と行動導線のバランス

下層ページは、トップページで興味を抱いた訪問者が「もっと詳しく知りたい」と感じたときに最初に訪れる場所です。ここでは内容を深掘りしつつ、必ず次のアクションが取れるように導線を配置します。

CTA(シー・ティー・エー)とは?
CTAは Call To Actionの略で、読者に「問い合わせをする」「資料をダウンロードする」など具体的な行動を呼びかけるボタンやリンクのことを指します。

ページの種類ごとにポイントを整理しましょう。

料金ページ――数字は“早く・正確に・安心して”見せる

要素理由実装ヒント
シンプルな価格表数字が複雑だと不信感につながる基本料金・オプション料金を2段に分け、税込か税抜かを明記
料金シミュレーターカスタム見積が必要な業種で便利フォーム付き計算機 or PDF自動生成
CTA(行動ボタン)を並列配置価格確認直後が行動意欲のピーク「いますぐ問い合わせ」「無料見積を依頼」の2択で迷わせない

サービス詳細ページ――“消費者の疑問”を順番に解消

  1. 課題の共感:「こんなお悩みはありませんか?」で心をつかむ。
  2. 解決策の提示:サービスの特徴を箇条書き+アイコンで視覚化。
  3. 実績・証拠:数値、導入社数、受賞歴を入れる。
  4. CTA(行動ボタン:問い合わせ/資料DL):読了直後に配置し、離脱を防ぐ。

事例・実績ページ――“他社が使っている安心感”を演出

ポイント
ストーリー型が伝わりやすい:課題 ➜ 導入プロセス ➜ 効果 ➜ お客様の声
数値でインパクト:作業時間50%削減、売上30%UP など具体的な数字を添える

事例が増えたら業種別フィルターを設置し、訪問者が自分と近い業界の事例を探しやすくします。

FAQ ページ――検索流入とサポートコスト削減の二刀流

  • よくある質問をカテゴリ別に整理し、1クリックで回答を開閉できるアコーディオン形式にすると読みやすい。
  • 実際の問い合わせログを月1で見直し、FAQに反映するとサポート工数が減る。
  • 質問文にキーワードを自然に含めることで、ロングテールSEOにも効果。

お問い合わせページ――心理的ハードルを下げる工夫

改善ポイント具体策
入力項目を絞る名前・メール・相談内容の3項目からスタート。
後でヒアリング可能な情報はフォームに入れない。
完了メッセージを明るく送信後に「24時間以内に返信します」と約束し、放置不安を解消。
電話・チャットの併記「フォームは面倒」「急ぎたい」層を取りこぼさない。

二次導線(セカンダリCTA)の活用

セカンダリCTAとは?

セカンダリCTAは「今すぐ問い合わせるほどではないけれど、もう少し情報を集めたい」訪問者向けの低ハードルな行動ボタンです。一次CTA(メインの問い合わせ・見積もり)だけだと、検討段階が浅いユーザーを取りこぼす恐れがあります。そこで「資料ダウンロード」や「無料メール講座」など、心理的負担が小さい選択肢を用意し、企業とゆるくつながるきっかけを作ります

代表的なセカンダリCTAの種類と目的

セカンダリCTAの例目的適した業種追跡指標(KPI)
メールマガジン登録定期接触で信頼を醸成すべての業種登録数・解除率
ウェビナー参加申し込み顧客教育と質疑応答IT/専門サービス参加者数・アンケート満足度
料金自動見積ツール価格イメージを提示製造業/システム開発見積試算数・フォーム遷移率
ケーススタディPDF他社事例で安心感付与建築/人材DL数・後続問い合わせ率
ホワイトペーパーDL詳細情報を提供しリード獲得BtoB SaaS/コンサルダウンロード数・メール開封率

配置とデザインのコツ

  1. 二段階配置:ページ中部で興味を引き、ページ末で背中を押す。
  2. 色のコントラスト:一次CTAと混同しないよう、色やサイズを変える。
  3. メリットテキスト:ボタンの上に「無料で読める」「登録は60秒」のような利点を添える。
  4. フォームは簡潔に:メールアドレスだけ、名前+メールの2項目など、入力負荷を最小化。

効果測定と改善

  • クリック率(CTR):ページビューに対するボタンのクリック数で興味度を測定。
  • コンバージョン率(CVR):クリック後にフォーム送信された割合。
  • 後続行動率:資料DL後に問い合わせへ進んだ割合をCRMで追跡。

A/Bテストのすすめ
ボタン文言を「資料請求」→「無料で資料をもらう」のように変更し、CTRの差を比較すると改善ポイントが見えます。テスト期間は最低1週間、サンプル数100 クリック以上が目安です。

セカンダリCTAは “今すぐ客” ではない見込み客を将来の問い合わせへ育てる育成装置 です。一次CTAだけに頼らず、段階的な導線を設計することでリード総量と質の両方を高められます。

技術面の最終仕上げ:XMLサイトマップを作る理由とかんたん設定法

XMLサイトマップとは一言でいえば「検索エンジン専用の道しるべ」です。Googleなどのロボットはページをリンクづたいに巡回しますが、リンクが少ない新規ページや深い階層のページは見落とされがちです。そこでサイトの住所録をXML形式でまとめて渡すと見落としゼロでインデックス(登録)してもらえます。

なぜ企業サイトにも必要?

理由効果具体例
公開直後のページ発見が速い数時間〜1日で検索結果に表示されやすくなる採用情報を急ぎで広めたいときに効果的
更新を確実に通知古いページの削除やURL変更をロボットに知らせる料金改定後に旧価格ページが残るミスを防止
構造を正確に伝えられる深い階層のページも同列で登録サービスBの詳細ページが検索に出ない問題を解決

作成方法は3パターン

方法難易度おすすめ環境ポイント
CMSプラグイン★☆☆(かんたん)WordPress、STUDIOなど「XML Sitemap & Google News」「All in One SEO」などをインストールするだけ
オンラインジェネレーター★★☆静的HTMLサイトサイトURLを入力→XMLファイルをDL→サーバーのルートにアップロード
手動記述★★★(上級)ページ数が極小のサイト<url><loc>https://example.com/</loc></url>
を自分で書く。

サイトがWordPressかノーコードサービスならプラグイン一択。HTMLサイトでも50ページ以下ならオンラインジェネレーターで十分です。

Googleに送る2ステップ

  1. サーバーに置く:ファイル名は sitemap.xml。ルートフォルダ(public_html など)にアップ。
  2. Google Search Consoleに登録:メニュー「サイトマップ」→ sitemap.xml と入力→送信ボタンを押す。

関連記事
Google Search Console 登録方法 – マニュアル
XMLサイトマップを送信する手順 | SEOに効果的!『サイトマップ』の基礎

よくある疑問

Q. 人間向けの「サイトマップページ」と同じですか?
A. いいえ。XMLサイトマップはロボット専用で、ブラウザで開くとタグだらけに見えます。訪問者向けのリンク集とは別物です。

Q. 送信しないと検索されないですか?
A. 送らなくても時間が経てば登録され、検索結果に表示されるようになりますが、速さと確実性が段違いです。

Q. 更新のたびに手動送信する必要がありますか?
A. プラグインなら自動通知。手動の場合も上書きアップロードだけでOKです。

XMLサイトマップは “検索エンジンに出す招待状”。難しそうに聞こえますが、手順は10分ほどで終わります。忘れずに設定して、せっかく作ったページが検索から取り残されるリスクをゼロにしましょう。

テストと改善――公開後こそ腕の見せどころ

ホームページは公開した瞬間がゴールではなくスタートです。実際の訪問者がどう行動するかを観察し、小さな改善を積み重ねることで、問い合わせ数や閲覧時間が伸びていきます。ここでは専門知識がなくても今日からできるテスト方法をわかりやすくまとめました。

なぜテストが必要?

  • 思い込みを排除:制作者の感覚とユーザーの動きは意外と違う。
  • 改善ポイントの優先順位付け:データを見れば「どこから手を付けるべきか」が明確。
  • 再現性のある成長:テスト→改善→再テストのサイクルで、ムダ打ちを減らせる。

基本ツールの紹介

ツール主な用途初心者ポイント
Googleアナリティクスページビュー、離脱率、流入経路を数値で把握目安として「直帰率が高い順」に並べるだけで改善優先度が見える
ヒートマップツール(UserHeatPtengineなど)クリック・スクロール位置を色で可視化CTAボタンが赤くならない=ほとんど押されていない証拠
ユーザーテストツール(UIscopeなど)実際の操作動画と音声コメント社内メンバー5人に実施でもOK。
迷っていた箇所をメモするだけで改善点が見える

改善のコツ
最初は「1 画面 1 指標」。たとえばトップページはスクロール率、料金ページはボタンクリック率など、ページごとに見る数字を決めると混乱しません。

かんたん改善サイクル(ミニPDCA)

  1. Plan(計画):気になるページを 1 つ選び、「離脱率を 10% 下げる」など小目標を立てる。
  2. Do(実行):見出しを具体的に書き直す、ボタン色をオレンジ→青に変えるなど 1 か所だけ修正。
  3. Check(計測):1 週間ほどデータを取り、変更前と比較。
  4. Act(改善):目標達成なら別ページへ。ダメなら別の要素をテスト。

ワンポイント
一度に複数箇所を変えると、どの変更が効果的だったか分かりません。1回のテストで1変更が鉄則です。

ミニ実践例

  • 事例ページの改善
    • Plan:平均滞在時間を 30秒→45秒へ。
    • Do:Before/After写真をスライダー表示に変更。
    • Check:ヒートマップでスライダー操作が2倍にアップ。
    • Act:他の事例ページにもスライダーを展開。
  • 問い合わせボタンのテスト
    • Plan:クリック率 2%→4%を目指す。
    • Do:テキストを「お問い合わせ」→「30秒で相談スタート」に変更。
    • Check:1 週間後にCTRが 3.8%に上昇。
    • Act:色変更や位置調整でさらなる改善を試す。

データは難しそうに感じますが、最初は「赤 → 良い、青 → 悪い」と色で理解できるヒートマップだけでも十分。改善が形になるとモチベーションが上がり、さらにサイクルを回す好循環が生まれます。

よくある質問(FAQ)

Q. ページを増やしすぎると迷路にならない?
A. 階層は3段以内に抑え、サイトマップでカテゴリ整理をしましょう。

Q. ロゴクリックでトップに戻れる必要は?
A. はい。どのページからでもトップへ戻れる設計は基本マナーです。

Q. URL が変わったら検索順位はゼロ?
A. 301 リダイレクトを設定すれば順位を継承できます。設定に不安がある場合は専門家へ相談を。

まとめ

  1. トップ → 下層 → 行動 の逆三角形で迷わせない。
  2. カスタマージャーニー → サイトマップ → ワイヤーフレームの順で設計すると失敗しにくい。
  3. 公開後はXMLサイトマップとデータ分析で継続的に改善する。

サイト構成は建物の設計図と同じです。設計図がしっかりしていれば、デザイン変更や機能追加もスムーズに行えます。今日から逆三角形の考え方を取り入れ、訪問者が迷わない信頼性の高い企業サイトを目指しましょう!

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