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「テンプレートがあって、”自分でもできそう”だなって」──秋田・ニューボーンフォト先駆者が、2つのサイトを1人で育てるまで

秋田市を拠点に、15年にわたって子どもや家族の写真を撮り続けてきた「くまの写真室」の小熊さん。秋田ではまだ珍しかった時期からニューボーンフォトに取り組んできた先駆者であり、「秋田 ニューボーンフォト」で検索すると常に上位に表示されます。

その裏側にあるのが、総合サイト「くまの写真室」と、ニューボーンフォト専門サイト「NEWBORN PHOTO AKITA」(独自ドメイン)という2つのホームページを、たったひとりで運用するスタイル。「制作の経験は全くなかった」という小熊さんが、なぜ複数サイトを育てるに至ったのか。お話を伺いました。

子どもの誕生からはじまった、写真の道

「くまの写真室」を始められたきっかけを教えてください。

小熊さん 子どもが生まれてから写真を撮り始めて。写真が好きすぎてお友達にプレゼントしたりしていたら、各所からお声がかかるようになり、そのまま事業になりました。

最初から今のように、マタニティやニューボーンに力を入れていたのですか?

小熊さん 始めた頃は、ベビー向けイベントの撮影がメインでした。

お客様の声から始まった、ニューボーンフォト

秋田ではかなり先駆け的に取り組まれたんですね。

小熊さん ニューボーンフォトが流行り出したのは、私が写真の仕事を始めてしばらく経った頃でした。お母さんたちの方から「ニューボーンフォトを撮ってくれないか」という依頼をいただくようになり、「これはちゃんと勉強しないといけないな」と思って、勉強をしました。

ニューボーンフォトは、学ぶべきことがたくさんあるんですか?

小熊さん そうですね。新生児なので、勝手にぐるぐる巻いたりするのはちょっと危ない。専門の講座を受講しています。助産師さんの指導を受けて、安全面の資格も取っています。「こうしましょう」というのがちゃんとあるので、しっかり勉強するようにしていますね。

じっくり作り込む「ポーズニューボーン」
📝 編集部より(補足)
ニューボーンフォトのルーツには諸説あり、欧米で古くからある「出産報告カード」に赤ちゃんの写真を添える文化が源流とも言われます。ジャンルとして世界に広まる大きなきっかけになったのは、1990年代に発表された、オーストラリア出身の写真家アン・ゲデス(Anne Geddes)による神秘的で芸術的な赤ちゃんの写真集でした。お母さんのお腹の中にいた頃に近い、丸まって眠る姿を撮影するのが特徴です。(参考:axis-ps.net

「作り込まない」と「作り込む」のあいだ

撮影で大切にされているのは「作り込まないこと」だと拝見しました。

小熊さん キッズやベビーフォトではほとんど作り込まないです。ロケーション、外で撮る時は本当に自然に撮ります。(ホームページの)プロフィールを書いた頃は、それがメインだったんですけど。その後ニューボーンフォトを本格的に勉強したら、ニューボーンってすごく作り込むジャンルなんですよね。なので今は、自然な瞬間を撮るキッズやベビーと、じっくり作り込むニューボーンと、撮影によって切り替えている感じです。

プランには「ナチュラルニューボーン」もありますね。これは小熊さんが考えたものですか?

小熊さん ナチュラルニューボーンも、もともとあるものなんです。私自身はナチュラルニューボーンも好きなんですけど、実際は、圧倒的にポーズをしたニューボーンフォトを希望されるお客様のほうが多いです。

自然に撮る「ナチュラルニューボーン」

自然な表情は、「先回り」から生まれる

お子さんの自然な表情は、どう引き出しているんですか?

小熊さん 外で撮影する時は、とにかくよく観察しています。まず光を観察し、そして、お子さんが自由に動いているところは動かさず、自分がいい光の方へ動くんです。その子が触りそうなもの——石があれば「多分触るだろうな、乗るだろうな」と予想して、先回りしてその位置にいる、という感じです。

お客様の声にも「写真屋さんで撮るより自然で嬉しかった」とありました。まさにそこを意識されているんですね。

ブログから「プチ」、そしてグーペへ

ホームページを作ろうと思ったきっかけは?

小熊さん 「くまの写真室」を始めたのが2011年で、最初はブログだったんです。それから「プチ」というホームページサービスを使っていて。だいぶ育てていたので、サービスが終了したときは本当に困りましたね。

プチ!弊社が運営していたサービスで、たくさんのユーザーさんに愛されていたので、終了のときは私たちも寂しくて。そこからグーペを選んでいただいたんですね。

小熊さん そうなんです。そこからの引っ越し、という感じですね。

他のサービスと比較はされましたか?

小熊さん プチからの引っ越し先としてグーペを紹介いただいたので。同じ会社さんということもあってか、安心してそのまま移れた感じで、特に他とは比較していないですね。

ホームページは、最初からご自身で作ろうと考えていたんですか?

小熊さん そうですね。やっぱり制作会社に頼むと、すごく高いですよね。かといって、自分でHTMLを打ち込むようなこともできない。でも、ブログよりはちゃんとしたものが欲しいなと思って探していて。当時、手作り作家さんとかが「プチ」でおしゃれなホームページを持っておられて、「なんかいいかもしれない」と思ったんです。

制作の経験は?

小熊さん 全くなかったですね。でも、テンプレートがあって、「自分でもできそうだな」という雰囲気がしたので、「やってみるか」という感じでした。

グーペに移行して作ってみて、いかがでしたか。

小熊さん 移行も違和感なくできたので、助かりました。テンプレートをそのまま使っているので、「もうちょっと自分で何とかしたいな」という時もあるんですけど、そこは我慢しています(笑)。

「ニューボーンフォト 秋田」で、見つけてもらいたくて

とくにお聞きしたかったのが、「くまの写真室」と「NEWBORN PHOTO AKITA」を別サイトに分けた理由です。

小熊さん 2020年にグーペに移行した時は、まだ「くまの写真室」だけだったんです。それがキッズ向けで。ニューボーンフォトを本格的にやろうと思っていて、ちょうど2020年にスタジオをオープンしようとしていました。そのスタジオ用に、「ニューボーンフォト専門スタジオ」というのを打ち出したくて、専門サイトとして作った、という感じですね。

秋田・五城目町の「BABAME BASE」内にあるスタジオ。旧・馬場目小学校の校舎を活用したシェアオフィスの一角に

専門サイトの方は、独自ドメインを取得されていますね。

小熊さん 「ニューボーンフォト 秋田」で、しっかり見つけてもらえるようにしたくて。ホームページもスタジオも、全部「専門感」を出そうと思ったんです。

「秋田 ニューボーンフォト」で検索1位ですね。早い段階でそうなったんですか?

小熊さん そうだったと思います。始めたのが早かったのと、ホームページに独自ドメインをつけて、サイトをずっと出し続けているのが良いのかなと思います。

独自ドメインを取ってブランド化し、コンテンツを増やしてホームページを育ててこられた。その積み重ねの結果なんですね。2つのサイトで、更新内容は違いますか?

小熊さん ニューボーンフォトは、掲載OKをいただいた方は、なるべく載せるようにしていて、写真をたくさん掲載しています。キッズの方は、メニューと、募集している撮影会のお知らせがメインの更新内容になります。

発信を続けることが、信頼になる

複数のサイトを1人で運用する上での工夫や、大変なことは?

小熊さん やっぱり、忙しい時に更新できないのが大変です。本当は忙しい時こそ更新しなきゃいけないんですけど、どんどん溜まっていって。

やはり定期的に更新した方がいい、と感じていますか?

小熊さん そうですね。しないと(検索順位が)下がってくる気がして。撮影が何件か終わって、ちょっと時間ができるとアップする、という繰り返しです。

最初にサイトを作った時は、どれくらいの時間がかかりましたか?

小熊さん すごく昔で覚えていないんですけど(笑)、1日はかかっていないと思います。

お客様と一緒に、成長していける

SNSも連携されていますね。更新の頻度は?

小熊さん 2日に1回ぐらいです。

SNSは2日に1回、ホームページも定期的に更新して、コンテンツも増やして。かなり意識して発信を続けていらっしゃいますよね。そうやって積み重ねてこられて、ホームページを持っていて良かったと感じるのは、どんなときですか?

小熊さん コンテンツがたくさんありますので、ホームページをしっかりと読み込んで来てくださる方も多いんです。そうすると、お会いした時にはもう、私のプロフィールから何から全部見てくださっていて、すぐにお話ができる。すごく信頼していただけている感じがするので、持って良かったなと思います。

「ホームページを見て来ました」というお客様もいらっしゃいますか?

小熊さん 基本、皆さんホームページを見てから予約してくださるので、必ず目を通して来られますね。

撮影会のようなイベントも定期的に開かれていますね。

小熊さん 年に何回か、季節に合わせて撮影会を開いています。ずっと来てくださっている方が多いですね。

ずっと通ってくださる方を大切にされているんですね。これまでで、特に印象に残っているお客様とのエピソードはありますか?

小熊さん 最初の頃にベビーちゃんだったお子さんの、中学ご入学の撮影をさせていただけたことが、印象的でした。「成人式までお願いします」という方もいらっしゃるので、すごく嬉しいです。ベビー撮影から始めたんですけど、最近はブライダルのご依頼もいただいたり、その都度勉強したりして。撮れるものがどんどん増えていくというか、お客様と一緒に成長していけるのが嬉しいですね。

2015年、屋外ロケーションで撮影した子ども写真 同じお子さんの11年後、成長した姿の写真

2015年のロケ撮影(左)と、その11年後(右)。同じお子さんを撮り続けて

ブライダル撮影の写真
最近はブライダルのご依頼も

これから、ホームページを作る方へ

最後に、これからホームページを作ろうという方へ、アドバイスをお願いします。

小熊さん 私自身も、お店を選ぶ時にはホームページをじっくり読むタイプなんです。そのお店らしい発信を目にすると、いいなと思ったりします。完璧でなくても、まずは作って、少しずつでも更新されてみるといいんじゃないかな、と思います。

取材協力

くまの写真室 小熊さん
くまの写真室 / NEWBORN PHOTO AKITA
秋田・秋田市

秋田市を拠点に15年、マタニティ・ニューボーン・キッズなどの撮影を手がける。

くまの写真室:https://r.goope.jp/kumakumaakita
NEWBORN PHOTO AKITA:https://newbornphotoakita.com

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