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想定していなかった問い合わせが、いちばんのチャンス——アパレル販売員から28歳で開業した行政書士、AIとつくり替えたホームページ

山形県寒河江市で、外国人の雇用や在留資格(ビザ)の手続きを専門に扱う川越政伸行政書士事務所。東北6県を中心に、全国・海外からの相談に対応しています。車庫証明の代行は「車庫証明代行サポートセンター山形」として、別のホームページで運営しています。
代表の川越政伸さんは、アパレルの販売員から転身し、28歳で開業。グーペで作ったホームページを、ChatGPTを相棒に1ページずつつくり替えました。その工夫と、問い合わせを仕事に変えていく考え方を伺いました。
アパレルの販売員から、28歳で行政書士に
アパレルメーカーから行政書士へ、大きくキャリアを変えられています。開業までの経緯を教えてください。
川越さん もともとはアパレルメーカーで、百貨店やショッピングセンターで、メンズのスーツやワイシャツといった紳士服の販売員をしていました。コロナ禍もあり、自分のこれからのキャリアを考えた時に、自分で事業を立ち上げてやっていきたいという思いがありました。
試験に合格したのが27歳、行政書士になったのは28歳の時です。当時は山形県で最年少での開業でした。
ホームページでは、外国人の雇用やビザの相談を大きく打ち出されていますね。どんな方からの相談が多いのですか?
川越さん 外国人の雇用についてのお話が多いですね。宿泊業や製造業など、人手不足の分野での外国人雇用の相談がかなり多くなっています。個人よりは企業の方が多いです。
山形県だけでなく、宮城県の仙台、福島県の郡山や会津若松など、同じ東北の近隣の県からもご依頼をいただいています。東北なら車で2〜3時間の距離なので直接お会いしてのご相談もありますが、県をまたぐ場合はほとんどオンラインで対応しています。
営業のツールとして、最初に考えたのはホームページ
開業にあたって、ホームページを作ろうと思ったきっかけを教えてください。
川越さん アパレル業界からの転身で、もともと宅建は持っていたものの、家族にも行政書士や法律関係の仕事をしている人はいなかったので、法律系の業務については、本当にまったくのコネなしの状態から始めたんです。集客しようにも、どこでどうアピールすればお客さんが来ていただけるのか分からなかったので、まずはホームページを作って、自分がこういう業務を扱っているのを広く知ってもらいたいと思いました。営業のツールとしては、ホームページをいちばん最初に考えていたので、開業前から作ろうと決めていました。
グーペを選んだのは、どんな理由からですか?
川越さん 最初はグーペさん以外も検討していて、ホームページ作成について書籍などで学びながら、ほかのホームページ作成サービスも見ていたのですが、自分には少し難しく感じていました。実は、一度ホームページの制作会社にお願いしたこともあったのですが、自分で投稿や記事を入れるには使い勝手がいまひとつで、途中で解約したんです。そこから、自分で自由に投稿や新着情報を出せる作りにしたいと思って探していました。
そんな時、地元の商工会に入会した際にいただいたパンフレットに、商工会でグーペのホームページが作れる、と大きく出ていたんです。とりあえずやってみようと思ったら、すごく使いやすくて。そこからずっと使っています。
最初は商工会のフリープランからだったのですね。
川越さん 最初はフリープランから入って、使い勝手を見て有料に切り替えたと記憶しています。
デザインや配置はAIに。法律の情報は自ら確認
今のホームページは、グーペで作られたとは思えないほどカスタマイズされていますね。制作会社に依頼されたのかと思っていました。
川越さん 全部自分でやっています。色や配置はChatGPTなどのAIに作ってもらっています。文章は基本的にこちらで考えて、雰囲気を伝えて、HTMLをもらって貼り付けている感じですね。ロゴの下のプルダウンのメニューも、デザインの編集画面のCSSをAIにいじってもらいました。いちばん上のロゴは、自分で考えました。

ホームページを作った経験や、HTML・CSSの知識はあったのですか?
川越さん まったくないです。ホームページ制作の専門知識がない状態で始めて、この3年ぐらいで少しずつ勉強しながら、今の形に落ち着きました。
AIを使ってみて、思ったより難しかったこと、簡単だったことはありますか?
川越さん 思ったより難しかったです。いくらAIを使っても、自分が思っているデザインや文章の配置をAIが理解してくれるまで、「ここはこう、ここはこう」というのを何回も繰り返したので、時間も手間もかかりました。使っているのはChatGPTの有料プランですが、思うようになるまでは、しばらくやり取りを繰り返しましたね。
最近は、グーペのヘルプや使い方のページを一度ChatGPTに全部読み込ませて、グーペ側に聞くまでもない状態にしてから編集してもらっています。
お知らせも、ほかのページと統一感のあるデザインになっていますね。
川越さん お知らせも、色の枠や配置だけはAIに任せています。ホームページの色の指定が数字で出てくることがありますよね。ああいうのがまったく分からないので、最初にAIに決めてもらって、文章を入れたら自動的に同じデザインや色味で返ってくるようにしています。
ただ、法律に関する情報については、AIの回答をそのまま掲載しないことを大切にしています。法令や官公庁の公表資料などを自分で確認しています。AIは主にデザインや配置、文章の整理などを補助ツールとして活用しています。

ネイビーとゴールドで、重厚感を
ページ数もかなり多いですよね。
川越さん ビザ関係のホームページだけで、ブログやお知らせを含めて約1,300ページあります。AIに頼る前からのページもずっとあったので、1ページ1ページ切り替えていきました。フリーページだけでなく、お問い合わせフォームや、昔に投稿したブログや新着情報まで1ページずつデザインを変えていったので、通常業務と並行して約3か月かけてつくり替えました。
作り始める時に、全体の構成はイメージされていたのですか?
川越さん 最初に決めていたのは、ホームページ全体の色味です。それをベースに、背景色の枠の中に文字をバランスよく埋めていこうと決めていました。色は、ネイビーと少しゴールドっぽい色。ゴールドの色味で、少しブランド力というか、重厚感を出したいと思っていました。
デザインや配色のセンスは、アパレル出身だからこそなのかなと感じました。
川越さん そうだといいですね。国内外のさまざまなデザインに触れてきたので、元アパレルだったというセンスを感じてもらえるデザインだとすれば、本望かなと思います。
ほかに、こだわったところはありますか?
川越さん どうしても文章で書くと情報量が多くなりすぎてしまうので、見出しやプルダウンで、お客さんが好きなところにクリックで行けるように、細かい見出しをたくさんつけたのがこだわりです。

ビザと車庫証明、ホームページを2つに分けた理由
ビザと車庫証明、2つのホームページを運営されていますね。分けた理由を教えてください。
川越さん 最初から外国人関係の業務を専門にしようと思っていたわけではなく、やっていくうちに業務の柱が分かれていったんです。最初は川越政伸行政書士事務所のホームページひとつで運営していたのですが、分野が大きく分かれていってしまうので、ご依頼の多い車庫証明のほうは新しく作って、そちらからの集客も強化していこうと思って分けました。
独自ドメインは、最初から取ろうと決めていたのですか?
川越さん 最初の頃は、独自ドメインがどういうもので、どんな効果があるのかも分からず、あまり気にしていませんでした。とはいえ、サイトの名前は最初から考えていたので、その名前で独自ドメインを取ろうと思っていました。
「オフィス川越」のほうは、いかにも事務所らしいコーポレートサイトにしたかったんです。「カーサポート山形」は、車庫証明は現地での手続きが伴うため、山形県を中心に対応しているので、ドメインに「山形」を入れて分かりやすくしました。
独自ドメインにして、よかったと感じることはありますか?
川越さん 効果がどう出ているかは正直分からないのですが、サイトのURLを送った時に、独自ドメインがないとグーペ側のアドレスが出てくると思うんです。それが出てこなくなったことで、多少ブランド力というか、見た目の良さは出ているんじゃないかなと思います。

集客のメインは、やっぱりホームページ
2つともボリュームのあるホームページですが、更新の負担はありますか?
川越さん 業務が増えてきているので、正直大変な面もあります。でも、集客のメインはどうしてもホームページなので、更新頻度や優先順位を調整しながら、継続して運営していきたいと思っています。
InstagramなどのSNSでも活発に発信されていますね。ホームページとはどう使い分けていますか?
川越さん 新着情報やお知らせを出す時は、いちばん最初は間違いなくホームページからです。そのうえで、Instagram、X、Facebookはそれぞれ見ている客層が違うと思うので、同じ内容を少しずつ書き換えて、それぞれの媒体に合った形で出し、お客さんに見てもらえる頻度を増やそうとしています。
グーペを使っていて、使いにくかったところはありますか?
川越さん 使っていたテンプレートでは、フリーページを公開するとナビゲーションにずらっと出てきてしまうのが嫌だったんです。一方で、公開しないとGoogleにあまりインデックスされない状況が続いていて、どうしようか、何か月か悩んでいた時期がありました。現在は、必要なページを公開しながら、ナビゲーションには表示させないようにしています。検索エンジンにも情報を見つけてもらいやすい構成になり、以前より運用しやすくなりました。
※グーペのフリーページは、公開範囲を「公開」にするとナビゲーションメニューにリンクが表示され、「限定公開」にするとURLから閲覧できますが、ナビゲーションには表示されません。
朝起きると、海外から問い合わせが届いている
ホームページを持っていて、よかったと感じることを教えてください。
川越さん 問い合わせをいただけるエリアが、山形県だけでなく、日本中、世界中に広がったのが何よりいちばん大きいですね。これがないと、集客もできないと思います。海外や日本中からご依頼をいただけるようになったのが、最大の強みかなと思っています。
海外からの相談で、印象的なエピソードはありますか?
川越さん 海外なので、当然、時差があるわけです。夜寝る前にホームページを見た時には何の問い合わせもなかったのに、朝起きたら海外から何件か問い合わせが来ていて、朝一から業務に入れる。問い合わせをいただくのはとても嬉しいことですし、地方に事務所を構えていても、ホームページを通じて全国や海外のお客様とつながれることに、大きな可能性を感じています。
「想定していなかった問い合わせ」が、いちばんのチャンス
これから、ホームページをどうしていきたいですか?
川越さん 今のホームページで、考えられるページや集客の導線は作れたのではないかと思っています。ホームページは効果が出るまで時間がかかるでしょうし、つくり替えてからまだそんなに時間も経っていないので、しばらく様子を見ていきたいと思います。
私がホームページにページを出す時にいちばんチャンスだと思っているのは、お客さんから、今までに想定していなかった問い合わせをもらった時です。今まで扱ったことのないご相談をいただくと、新しい需要に気づくきっかけになります。まず制度や手続き、対応できる範囲をしっかり調べて、対応可能な業務であれば新しいサービスにつなげていきたいと思っています。ご相談を通じて新しい需要があると分かれば、必要な知識や対応体制を整えたうえで、サービスとしてホームページから日本中・世界中に一斉に発信できます。
朝、問い合わせが来ているか、楽しみになりそうですね。
川越さん いつも楽しみですね。
何をしている行政書士なのか、ホームページで伝える
同じ士業で、ホームページを持つか迷っている方もいると思います。ホームページを持つ意義を、どう感じていますか?
川越さん 行政書士というと、一般のお客さんからすると、何をしているのかほぼ分からないと思うんです。行政書士の中でも、相続に特化している、ビザに特化している、車庫証明をしているなど色々あるので、自分がどういう業務をできるのかをお客さんに知ってもらい、専門性やブランドを出すためには、ホームページは必須ではないかと個人的には思います。
「自分には難しそう」と感じている方に向けて、実際に作ってみてどうでしたか?
川越さん グーペのテンプレートどおりに作っていた、つくり替える前のホームページは、割と簡単にできたんです。テンプレートに電話番号やサイトの名前を埋めていく、というのは、まず皆さんできると思います。項目を埋めれば完成するグーペなら、ホームページ制作に不慣れな方でも最低限の形で運用できると思います。
最後に、今後の展望を教えてください。
川越さん これから不動産業もやりたいと思っていて、その時ももちろんグーペを使って、今までのようにカスタマイズしていきたいと思っています。今のホームページでも情報量が増えすぎてしまっているので、グーペのプランをドメインごとに契約して、もっと細かく分けて、ホームページの数を増やして運営していけるような余裕が出たらいいなと思っています。
取材協力
ビザ&許可申請サポート山形(川越政伸行政書士事務所)
川越 政伸(かわごえ まさのぶ)さん/代表行政書士
山形県寒河江市
外国人雇用・在留資格(ビザ)・永住・帰化などの国際業務を専門とする行政書士事務所。特定技能の登録支援機関として外国人の受け入れ支援も行う。東北6県を中心に、全国・海外からのご相談にオンラインで対応。「車庫証明代行サポートセンター山形」として、山形県の車庫証明代行・自動車登録も手がける。
- ホームページ(ビザ・在留資格):https://office-kawagoe.com/
- ホームページ(車庫証明代行):https://carsupport-yamagata.com/
- Instagram:https://www.instagram.com/office.kawagoemasanobu/
- X(旧Twitter):https://x.com/VISA_YAMAGATA
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