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【インタビュー 前編】贈り物によって喜びや励ましで人に寄り添えるようなお店でありたい。– 好日用品店

セレクトショップ
好日用品店

https://kojitsu-yohinten.com/

『グーペホームページ大賞2020』で大賞を受賞された石川県金沢市のセレクトショップ「好日用品店」さま。シンプルでありながらも細部まで丁寧に作り込まれた統一感のあるデザインは、取り扱い商品と同様にお二人のこだわりが感じられます。オーナーの友紀さんとホームページを作成された晴弥さんにお話しを聞きました。カットグラス作家の晴弥さんは、ご自身のブランドのホームページ「 h collection」もデザインされています。前編ではお店をはじめたきっかけや贈り物を選ぶコツなど店舗運営について伺いました。

好日用品店

贈り物選びのポイントは、何気ない会話の中に

— 「好日用品店」という店名の由来を教えてください。

友紀さん 禅語のひとつ「日日是好日」が由来です。「日日是好日」という書体は心に残っていたのですが、意味については詳しくは知りませんでした。
店名を考えている時に、身近で大切な方のご不幸があり、毎日の日常は当たり前ではない事に気づかされました。そんな時に禅の言葉で使われていた「日日是好日」を目にして改めて意味を調べてみると、「良い事があった日もそうでなかった日も、毎日がかけがえのない日。その日一日をただひたすらありのままに生きる。」という意味だということを知りました。

贈り物によって喜びや励ましで人に寄り添えるようなお店でありたい
と「好日」と「日用品」を合わせて「好日用品店」(コウジツヨウヒンテン)と名付けました。

好日用品店

—「想いを包む」というお店のメッセージはどのようにして生まれたのでしょうか。

友紀さん 人を想う気持ちや想像力は何ものにも代えがたい大切なものです。「想いのこもった贈り物を包んでお渡しする店」をコンセプトにキャッチコピーやメッセージを考えました。

晴弥さん すでにたくさんの素敵なお店がある中で、自分たちが店舗を開く意味はなんなのかを毎日考えていました。
その中で、作り手として今まで経験して嬉しかった「贈り物に選んでもらえたこと」や、ものを選ぶ際の「相手を想う」という行為に関わることができ、何より嬉しかったことを思い出して、このコンセプトにたどり着きました。

— 私自身、贈り物をするときにすごく悩んでしまうこと多いです。贈り物を選ぶ秘訣はありますか。もし「好日用品店」さんに訪れたら、どのようなアドバイスをしていただけますか。

友紀さん 贈る相手の方を想像できる場合とあまりよく分からないという場合もあると思います。
贈る相手の方を想像できる場合は、お祝いの内容や相手の好みなどをお伺いしてお手伝いさせていただきます。何気ないお話しの中にも相手の方に喜ばれるヒントが隠されています。
贈る方の好みがあまり分からないという方には、生活に潤いを与えてくれ、良さを実感できる商品をおすすめしています。
例えばグラスやタオルは毎日使うものです。実際に贈り物でいただいて、使ってみて良さを実感できたとお店に来てくださる方もいらっしゃいます。

印象的だったお客様からの言葉

— 実店舗への集客で工夫されていることはありますか

友紀さん お店のオープン時にはダイレクトメールを近所のお店や美術館・記念館に置かせていただきました。ダイレクトメールを置かせていただいたお店の方々の紹介や、グラスを使用してくださっている飲食店やバーからの紹介で来店してくださる方が増えました。

— 晴弥さんのカットグラスを使用している飲食店からつながる関係も素敵ですね。

友紀さん あとはオープン前にインスタグラムでお店の情報を発信していました。現在はインスタグラムのアカウントが3つあります。「好日用品店の情報」、「好日用品店オンラインストア」、「h collectionの情報」です。新型コロナウィルス流行前は、インスタグラムを見て県外の方や中国や韓国、台湾の方が多く来店してくださいました。

好日用品店

— お店をオープンしてから運営で苦労されたことはありますか。

友紀さん 2019年4月にオープンしましたが、苦労といえばずっと苦労しています。最初の半年は、お店を知ってもらうまで時間がかかりましたし、2020年2月以降は新型コロナウィルスの影響で先が見えない不安もありました。そして、今(2021年5月現在)もその状況は変わりません。
新型コロナウィルスの影響で県外からのお客様は減り、海外のお客様はまったく来られなくなりました。今は地元の方々がSNSや口コミでお店に来てくださり、オンラインストア(インスタグラム、ホームページ)からもご注文をいただけるようになりました。大変な状況でも贈り物のご依頼がありとても励みになっています。

— 店舗を運営していて、思い出深い出来事などがあれば教えてください。

友紀さん 今まであまり物に対して興味のなかった方が、贈り物のオーガニックタオルやカットグラスをきっかけにお店に来てくださり、ご自宅用にタオルを買い足したり、グラスを揃えたりしてくださるようになりました。
それをきっかけに、お友達への贈り物も選んでいただけるようになりました。その方が「今まで量販店で買い物をしていて、こんなお店があるなんて知りませんでした。良いものを使うと、生活が変わりました。」とおっしゃってくれたのが、何より印象的でした。お店をやっていて良かったと思える瞬間です。

贈り物への想い-商品セレクトについて

— 好日用品店さんは、取り扱い商品だけでなく包装紙や箱までこだわりが感じられます。商品はどのようにセレクトしているのでしょうか。

友紀さん お取り扱いさせていただいている作品や商品は、雑貨店、日用品の専門店、生活工芸店で働いていた頃からおつきあいのある方々やメーカーです。

生活に潤いを与えてくれ、よさを実感できるものだけをセレクトしています。新規でお願いする場合は、実際に使い続けて良かったもの、作り手の背景を伝えたいと思えるもの、健全で誠実なものをセレクトの基準にしています。

— カットグラス作家、晴弥さんの作品も取り扱っていますが、初夏に向けてのおすすめの贈り物はありますか。

友紀さん h collection 廣島晴弥 /ソーダグラス」です。暑い日も増え、喉越しがよいビールやハイボールが美味しい季節。310mlとたっぷり入るサイズが贈り物におすすめです。
グラスの柄の「カモメ」や「渡り鳥」は石川県の千里浜という海岸のカモメをモチーフにしています。お水やビールを注ぐと水平線になり、景色を楽しむこともできます。

好日用品店ソーダグラス

— お店や事業の今後の展望があれば教えてください。

友紀さん コロナ禍の臨時休業中に店内に贈り物の相談を受けるスペースを作りました。ご結婚されるお二人が座って相談できる小さなスペースです。式が延期になり今の状況が落ち着いたらと考えていらっしゃる方も多いです。そのような方々のために、少しでもお役にたてれば嬉しいです。

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