ホームページ作成「グーペ」 トップ » グーペノート» インタビュー» 【インタビュー 後編 】オンラインストアをするなら、どうしてもコミュニケーシ...

【インタビュー 後編 】オンラインストアをするなら、どうしてもコミュニケーションが生まれる仕組みにしたいと思っていました。 – 好日用品店

セレクトショップ
好日用品店

https://kojitsu-yohinten.com/

『グーペホームページ大賞2020』で大賞を受賞された石川県金沢市のセレクトショップ「好日用品店」さま。シンプルでありながらも、細部まで丁寧に作り込まれた統一感のあるデザインは、取り扱い商品と同様にお二人のこだわりが感じられます。オーナーである友紀さんとホームページを作成された晴弥さんにお話しを聞きました。カットグラス作家の晴弥さんは、ご自身のブランドのホームページ「 h collection」のデザインもされています。後編はホームページの作成や運営、オンラインストアについて伺いました。
前編はこちら

好日用品店

情報を最小限に抑えたホームページデザインのこだわり

— ホームページを作った理由を教えてください。

晴弥さん 実店舗を知ってもらうためには、まずは興味を持ってもらうことが大事だと思いホームページを作成しました。ホームページでは、情報を最小限に抑え一番伝えたいコンセプトを最初にあげるようにしました。

— なぜ「グーペ」でホームページを開設しようと思ったのでしょうか。

晴弥さん 以前から自身のホームページ(h collection)でグーペを使用していました。全て一から制作するには知識がなかったので、テンプレートを基本に好みに合わせてカスタマイズできるのが、自分にとってちょうど良い使用感でした。

ホームページのデザインはカットグラス作家の晴弥さんが担当

— ホームページトップの絵や縦書きのメッセージを配した余白のバランスがとても素敵ですね。

晴弥さん ホームページのレイアウトは一旦、イラストレーター(Adobe Illustrator)で素材を組みながらバランスを見ていき、イメージにあったデザインができたらグーペの管理画面で微調整を繰り返して仕上げています。ホームページは紙の媒体と違い、見る人のWEB環境でレイアウトが崩れるのでとても大変だと感じました。トップページに関しては初雪・ポッケさんからいただいた原画を元に制作しました。

— 初雪・ポッケさんとの出会いを教えてください。

友紀さん お店を開くと決めた時に、一番に声をかけさせていただいたのが初雪・ポッケの浅野さんご夫妻です。「想いのこもった贈り物を包んでお渡しするお店」とコンセプトを決めた時に、まず頭に浮かんだのが、初雪・ポッケさんの木工や金属でできた作品でした。最初は、初雪・ポッケさんのイラストを使った包装紙を作る予定でしたが、原画があまりにも素敵だったためメッセージカードとポストカードに変更になりました。

好日用品店・初雪・ポッケカード

— ホームページの作成は、どのような部分にこだわりましたか?

晴弥さん お店のダイレクトメールが縦書きのレイアウトだったため、そのイメージを損なわないようにホームページで再現するようにしました。なるべく複雑にならないように、実店舗に行きたくなるように内容も絞りました。もともと紙媒体のデザインを経験していたので余白やフォントのサイズ、種類などに気をつけてレイアウトしているつもりです。

コミニュケーションが生まれるオンラインストア

— オンラインストアを始めるのに抵抗があったとのことですが、それはどうしてでしょうか。

友紀さん お客様がわざわざ足を運んで、お店の空間を楽しみ、実際に物を手に取って店主と話しをして買い物をする。そういったコミュニケーションが生まれるのが実店舗だと思っています。
オンラインストアでは、誰でも簡単に買い物ができリアルさを感じないのではと思っていました。お店を始める時も通販やオンラインでの販売はしないと決めていましたが、新型コロナウィルスの影響で遠方から来店できない方のために何かできないかと考えオンラインストアを始めることにしました。

— オンラインでの販売方法について教えてください。カートシステムを使わずにメールでやり取りをしながら行う方法を選んだのはなぜでしょうか。

友紀さん 好日用品店のオンラインストアワンクリックでお買い物できる仕組みではなく、商品を見てお問い合わせフォームからメールをいただき、やり取りするかたちです。
お客様には包装紙をお選びいただき、贈り物に添えるメッセージカードに入れる言葉を用意していただきます。お届けの準備ができたら、贈り物を箱に入れた状態の画像とラッピングした状態の画像をお客様へ送ります。

好日用品店

— 実店舗と同じようにお店の方に話しをするようにお買い物ができるのですね。

友紀さん 面倒に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、オンラインストアをするなら、どうしてもお客様とコミュニケーションが生まれる仕組みにしたいと思っていました。実際にお店でお話しをされるよりメールのほうがより詳しい状況や想いを伝えてくださることが多いのは嬉しい驚きでした。

商品の内容をお客様の要望に合わせたり、包装紙やリボンのお色を選んでいただいたり、メッセージカードをつけたりと、お客様とやり取りして贈り物をお包みしています。オンライン販売でもしっかりとコミュニケーションが築けることが分かりました。

— ホームページやInstagramの商品画像は友紀さんが撮っているのでしょうか。撮影時に気をつけていることがあれば教えてください。

友紀さん 画像だけでお店の雰囲気や商品の全て伝えることは難しいのですが、お店に並んでいる商品をそのままお伝えするつもりで撮影しています。お店の包装紙(ファーストヴェンテージという紙)を背景に使い、商品を実際にお包みした状態の撮影もしています。空箱でなくちゃんと中身も入れることで、お包みの練習にもなります。

好日用品店

今後ホームページでやっていきたいこと

— ホームページを持っていてよかったこと、お客様からの反応、思い出深い出来事などはありますか。

友紀さん ホームページをはじめるなら、もう一つのお店があるようなつもりで作りたいと思っていました。ホームページがあることで直接の反応はあまり感じないのですが、アクセス件数などを見るとたくさんの方が見てくださっていることに驚きます。

『グーペホームページ大賞2020』で大賞に選ばれたことが何より嬉しく、私たちの想いが伝わったのだと感じています。新型コロナウィルスの影響で先が見えない不安のなか、二人で参考書を片手にオンラインストアを立ち上げました。こうして誰かが見てくださっていることがとても励みになっています。

— これからホームページでやりたいことはありますか。

友紀さん ウェディングの引き出物や贈り物をウェブ上で紹介できるようなコンテンツを用意したいです。昨今、身内だけの小さな結婚式を挙げられる方が増えています。ひとりひとり違った内容の引き出物をお渡ししたいなどの要望に柔軟に対応できるようにしていきたいです。今はお店に来たくても来られない方が多くいらっしゃいます。実際のお店へ足を運んだようにワクワクしたり、店主と話ができたりと、お客様が身近に感じていただけるホームページにしていきたいです。

晴弥さん ホームページは今まで実店舗への誘導としての役割に重きを置いていました。しかし、コロナ禍で行動が制限され来店が難しい状況となったため、今後はホームページでも実店舗と同じように、対話をしながら贈り物選びのお手伝いができるようにコンテンツなどを見直していきたいと思います。具体的なシチュエーションを想定し、送る相手が想像できる提案ができるようになるのが理想です。

— 今後ホームページを作る方へのアドバイスがあればお願いいたします。

晴弥さん 普段から何気なく見ているホームページでデザインや内容がわかりやすいページをブックマークに登録しておくと、デザインをする上でとても参考になります。
また、あらかじめホームページで発信したいこと、実店舗で紹介したいことを整理しておくと作り込みがスムーズに進みます。

今回ご紹介したホームページ

編集後記

「贈り物によって喜びや励ましで人に寄り添えるようなお店でありたい」というコンセプトでスタートした好日用品店さま。自分の選んだ贈り物が大切な人の日常に潤いを与えると想像するとなんだか心が踊ります。毎日ががかけがえのない日常だからこそ、質の良いものに触れ生活をすることに喜びを感じられる。お二人のお話しを聞いて贈り物の選びのヒントを得られました。ゆっくりと時間をかけて関係性を築けるように工夫されたオンラインストアもお店のコンセプトにぴったりですね。

前編はこちら
【インタビュー 前編】贈り物によって喜びや励ましで人に寄り添えるようなお店でありたい。

ホームページの作成を、15日間無料でおためしできます。
無料おためしを始める

新着記事