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【事例つき】寺院・神社のホームページ作成のコツは?作り方をわかりやすく解説!

コロナ禍で人々の行動変容に伴い、寺院や神社のネット活用にも変化が起きています。ホームページが「ある」だけの状態から、ご縁をつくる、ひろげるためのツールとしての活用する寺院や神社が増えてきました。
「お寺DX」という言葉も見聞きするようになり、お坊さんがYoutubeで動画を配信したり、インターネットでお墓参りができるなど、新しい時代に合わせた取り組みをされています。
また、お坊さんと一緒に本堂の掃除をしたり、お経を読むことができる「テンプルモーニング」といったイベントを開催するなど、寺院や地域周辺の観光促進を図っています。
今回はグーペを使って仏閣・神社のホームページを作るコツを紹介します。
サンプルホームページをもとに説明するので、新規にホームページを作成する方は、ページの構成を考える上で参考にしていただければ幸いです。すでにグーペで寺院・神社のホームページを運用中の方は、この機会に情報の更新やデザインの微調整をされてみてはいかがでしょうか。
▼目次
ホームページに来る人はどんな人?ターゲットや寺院や神社のサイトのイメージを考えよう
すぐにホームページを作成するのではなく、まず事前準備として取り組んでいただきたいのが、サイトの「ターゲット」を決めることです。
自分のホームページにはどんな人が来てほしいのか?を考えることで、ホームページに必要な情報や要素、色見といったデザインなどの方向性が決まります。
もし、どんな人に来てほしいのかイメージがわかない場合は、実際にご自身の寺院や神社に参拝をしにくる方をモデルに設定してみましょう。
また、ホームページのデザインに関してもイメージがわかない場合は、一般的に寺院や神社が持つ、「荘厳な」「厳粛」「落ち着いた」「尊い」「神秘的」「文化伝統」「不変さ」「格式ある」「厳か」といったイメージを参考に考えてみてはいかがでしょうか。
ホームページの内容も、参拝者がご自身の寺院や神社に抱くイメージや行動を意識すると、自ずとどのようなコンテンツが必要になるかが明確になります。
ホームページの訪問者は、参拝目的で場所を調べる、法要や祈祷を検討している、結婚式を挙げたい方などが想定されます。
「開門・閉門時間は正しく登録されているか」「法要や祈祷の相談は簡単に行えるか」「コロナ禍による行事の変更など常に最新情報を発信しているか」など、まず訪問者の行動を考慮してからページの作り込みを行いましょう。
寺院・神社のホームページに必要な構成を考えてみよう
上記のターゲットやイメージを踏まえ、ホームページに必要な構成・コンテンツを考えていきましょう。
観光や行事などで訪れる参拝者向けの情報と、祈祷や結婚式、法要などを検討している方向けの情報を軸に選定することがコツです。
ナビゲーション名 | 機能名 | 用途 |
---|---|---|
お知らせ | お知らせ | 寺院や神社からのお知らせを発信する。 |
参拝ご案内 | フォトアルバム | 参道や境内の写真や行事・行楽の写真を登録する。 |
葬儀・法要・祈祷など | メニュー | 寺ご祈願やご葬儀の案内。予約ページへリンクをして、ホームページで予約を受け付ける。 |
交通案内(地図) | 店舗情報 | 寺院や神社の場所をGoogleマップで案内。道順や駐車場、参拝時間等を表示する。 |
カレンダー | カレンダー | イベントや行事などの案内する。 |
年中行事 | フリーページ | 一年を通して行われる行事のご案内。 |
お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせを受け付ける。 |
式場見学のご予約 | イベント予約 | 式場の見学や打ち合わせの予約を受け付ける。 |
実際に寺院・神社のホームページを作ってみよう
ホームページに必要な要素を洗い出したら、実際にそれぞれのページや項目を作っていきましょう。今回はグーペのサービスを使ってホームページを作成する流れを解説いたします。
ナビゲーションメニューを寺院・神社に合わせた名称にカスタマイズする
申し込み直後は、ホームページのコンテンツにクーポンやメニューなどがあるので、寺院や神社のイメージに添った名称に変更します。
名称の変更は、管理メニューの「各種設定:ナビゲーション」の「設定」をクリックすることで可能です。
- 「インフォメーション」→「お知らせ」
- 「店舗情報」→「交通案内(地図)」「交通・アクセス」など
- 「写真」→「施設紹介」、「境内写真」など
- 「メニュー」→「葬儀・法要・祈祷」など
クーポンなど、利用していない機能は非表示にします。「設定」の右にある下向き矢印ボタンから「表示(非表示)の項目に移動」をクリックすると表示の項目が非表示に切り替わります。
非表示にした項目のページにはアクセスができませんが、「公開する」設定を有効にすることで、ナビゲーションで項目を非表示にしつつ、ページへのアクセスが可能になります。
サンプルサイトの「ご祈願・ご供養」の予約受付けは、ナビゲーションメニューでは非表示ですがページへのアクセスは可能としてます。必要に応じて「非表示・公開」の設定することで、ホームページ上でナビゲーションメニューをすっきりと見栄えよく見せることができます。
ナビゲーションの名称を変更するだけで「落ち着いた」「格調の高い」印象に変わります。是非、ご自身の寺院・神社に合わせた形で変更を行ってみてください。
▽マニュアル-ナビゲーションを設定する
年中行事や法要・祈祷のページを作成する
一年を通して行われる行事の案内はフリーページを使って作成しました。表を使って行事名と内容をご案内しています。
また、フォトアルバムを使って行事の様子を紹介する「参拝のご案内」ページを用意しました。フォトアルバムはカテゴリー分けができますので、境内や本堂の写真だけでなく、行事や行楽、四季の彩りや観光名所など様々な写真を登録しましょう。
葬儀や法要、祈祷の案内は、メニュー機能を使いました。訪問者は価格帯が気になるかと思われますので、事前に不明点を解決できるよう価格や注意事項をしっかりと登録しましょう。PayPalかんたん決済と連携することで、クレジットカード決済も可能です。
また「旧予約」機能を使って、法要や祈願の予約を受け付けられるようにしました。メニュー内に予約ページへのリンクを張ることで、訪問者が迷うことなく予約や相談ができるようにしています。
▽マニュアル-フリーページを作成する
▽マニュアル-フォトアルバムを更新する
▽マニュアル-メニューを更新する
▽マニュアル-旧予約
▽マニュアル-PayPalかんたん決済の設定
店舗情報も寺院・神社に合わせた内容に変更する
店舗情報の項目名を寺院に適した名称に変更して、不要な項目は非表示にしました。
カスタム項目を使って「駐車場」や「参拝時間」等の項目を追加しています。その他、「設備・施設」や「車で行く場合」と「電車で行く場合」と道順を分けて登録するのもいいでしょう。訪問者目線で必要な情報を漏れなく登録することが大切です。
▽マニュアル-店舗情報を変更する
【事例つき】イベント予約機能を使って、結婚式やテンプルモーニングの予約受付けに活用しよう!
イベントを開催している寺院や神社は、イベント予約機能を使って、ホームページから予約を受け付けることができます。グーペではホームページ作成だけでなくイベント予約機能を使って、式場の見学や打ち合わせの予約ページを作成することが可能です。
人が多く集まるイベントの場合は、事前に参加者を把握できるため、安全で円滑な運営が行えるのではないでしょうか。
事例としてご紹介いたしますと、埼玉県川口市にある寺院「歓喜院」さんは、イベント予約機能を使って写経/瞑想会や、お寺の境内でデイキャンプができるイベントの予約を受け付けています。
▽マニュアル-イベント予約
実際に寺院のホームページをグーペスタッフが作ってみました
上記で解説した流れを踏まえて、グーペスタッフ(非デザイナー)がグーペのサービスを使って寺院のサンプルページを作ってみました。
これから、寺院や神社のホームページを作成しようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
テンプレートは無料の「Clinic2」を利用しています。ロゴの配色と調和が取れるようHTML/CSSを編集して、コンテンツ名の背景やお問い合わせボタンを深緑色に変更しています。「お問い合わせフォーム」「地図」など訪問者にとって必要な情報がトップページにまとまっている「CHIC」もお勧めです。有料テンプレートですと、寺院や神社のイメージに適した和風のデザイン「KYOTO」があります。
ホームページで使っている画像はフリー素材を利用しています。ロゴ作成や画像の加工は、画像作成・編集ツール「Canva(キャンバ)」で行いました。Canvaは豊富な素材やテンプレートから、直感的な操作で思い通りのデザインを作成することができます。
まとめ:寺院・神社を訪問する方にとって必要な項目を洗い出し、最適なページをホームページに用意することが大切です
今回はサンプルサイトをもとに寺院や神社のホームページを作るコツをご案内しました。作成のポイントは訪問者視点でユーザー行動を把握する、情報は漏れなく登録して、不要な項目は削除・非表示にすることです。その他の機能ですと「スタッフ紹介」で住職や神主の紹介をする、「外部サービス連携」でTwitterやFacebookなどのSNSとの連携も可能です。
寺院や神社のDX化に興味がある関係者さまは、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。